私たちが考えていること ― 私たちの疑問と提案
 私たちが大切にしていることや思っていることです。もっともっと皆さんと一緒に考えていきたい。

Q3. 保育園の数も大事だけど、食育や保育の質にもこだわりたくない?

A . 利潤目的ではない保育・福祉・教育事業は公共がきちんと支えて質を維持してほしい。市では、公設民営・指定管理者制度を多用。その裏で「効率」で振り落とされるものが沢山あります。

質に、そして食の安全にこだわった保育・学童保育・学校給食の充実を。

現在、あらゆる福祉サービスが民間委託される方向に流れています。「経営効率」を優先させるシステムになると、大体予算削減が優先されます。その「犠牲」になっているのは、そこで働く人の労働条件や雇用保障です。しかし、保育や福祉など人相手のサービスの質は、提供する人の質によって決まります。三鷹市では、現場の保育士か中心となってつくった「保育ガイドライン」を私立・認証・認可外保育園にも示して、保育の質を維持しようと努力しています。しかし、職員の入れ替わりが激しいのが現状で、絶えず新人研修から始めるのでは維持が難しいと思えます。職員が安定して働ける状況を整える方向で、質の維持を支える必要があると考えます。
学校給食は、自校式を維持し、部分的に地元産の食材を採用するなどの努力は評価できます。一方で、一部の学校で調理員の民間委託を始めました。夏休みの雇用が保障されないなど、不安定な状況、管理指導する栄養士とのディスコミュニケーションなどが懸念されます。本当に安全にこだわった、食の維持ができるのでしょうか。
「経営効率」「行政改革」の陰で、これらサービスの質の低下の影響を受けるのは私たち市民であり、子どもたちなのです。

時には子育ての息抜きを。一時保育を市内全域に。

個人主義が浸透し、核家族という単位がアタリマエな今の時代は、子育ての負担が個々人に集中して負担が重くなってきています。地域で子育て、大家族での子育てであれば、その負担が分散されていたでしょう。子育ては、素晴らしく、多くの喜びと学びを提供してくれる体験ですが、同時に24時間気の抜く暇のない状態が続くことでもあります。もっとこまめに、頻繁に息抜きができるように、現在「のびのび」だけで実施されている一時保育サービスの充実を訴えたい。いい育児には、親がゆとりをもてることが必要不可欠です。またそのサービス施設は、相談窓口としても機能することでしょう。