2019年6月議会一般質問「持続可能な未来へつなぐまちづくり」

2019年6月7日 2019年第1回定例会一般質問登壇原稿

こんにちは、野村羊子です。私の今回の質問は    

1 持続可能な未来につながるまちづくりについて

として、大きな項目3点を質問します。

(1)三鷹市におけるSDGs(持続可能な開発目標)への取り組みについて

 SDGsとは、2015年9月に国連で採択された地球全体の「持続可能な開発目標」です。17の目標(ゴール)に、169のターゲットがあり、「だれ一人取り残さない」社会の実現を理念として掲げています。貧困等の途上国を中心とした社会課題の解決のみならず、気候変動等の先進国・途上国共通の社会課題の解決について、2030年までに達成すべき目標が設定されており、達成するためには政府・国際機関・民間企業・NGO・学術機関・市民等、様々なステークホルダーのパートナーシップが必要となります。

 三鷹市においても、基本構想に掲げる目的、平和、人権、自治、そして循環型社会、に合致するものだと考えます。そこで、三鷹市においてSDGsへの取り組みを具体化し、その見える化を行うことについて、お伺いします。

ア 市のSDGsへの取り組みについて

Q1 三鷹市におけるSDGsに対する取り組みは、今までどのようなものがあったのでしょうか。

Q2 市の職員研修で、昨年、SDGsをテーマにしたものがあったと思いますが、その成果はどのようなものととらえているでしょうか。

Q3 日経グローカルno355、2019年1/17号掲載のSDGs先進度調査によると、三鷹市は658市区中25位となっています。これをどのように受け止め評価、検証しているのでしょうか。

Q4 SDGsについて、今後どのように取り組んでいくのか、市長の見解をお伺いします。

イ SDGsの見える化と普及啓発について

 木更津市は、各課の事務・業務が17ゴールのどれに当てはまるかを、ホームページの各課の案内や窓口の看板に該当するアイコンを張り付けて、見える化をしています。

また、木更津市消費生活センターでは、小中学生向けSDGs教材を作成し、出前講座を行うとのことです。

Q5 三鷹市でも各課が、担当業務を17ゴール169ターゲットに照らし、何に該当するのかを見える化することの、市長の見解をお伺いします。

Q6 市の担当者などが、小中学校やコミュニティセンターなどで出前講座を行うことについての市長の見解をお伺いします。

Q7 SDGsはカードゲームが作られ、体験的に学ぶワークショップが様々な場面で広がっています。職員研修や市民へ普及啓発に、SDGsカードゲームを導入することについて、市長の見解をお伺いします。

ウ SDGsを「新しいものさし」とすることについて

 木更津市ではさらに、消費生活相談員が、2018年1月、公益社団法人 消費者関連専門家会議(ACAP)の主催する第33回「ACAP消費者問題に関する『わたしの提言』論文募集」において、最優秀賞「内閣府特命担当大臣賞」を受賞しました。この「わたしの提言」論文では、SDGsの17ゴールを「新しいものさし」として導入し、市職員全体で問題意識を共有し、課題解決を推進していこうという提言をしています。

Q8 市の職員全体で、SDGsという「新しいものさし」で問題意識を共有し、課題解決や連携の基盤とすることへの、市長の見解を伺います。

(2)子ども食堂と地域の居場所づくりについて

 「子ども食堂」は、全国で急激に増加している活動であり、昨年4月段階で全国に2286か所あるとの調査があります。子ども食堂は、バランスのとれた食事の提供、一人ぼっちの孤食を防ぐ、忙しい保護者の支援、学校でも家庭でもない第3の居場所の提供など多くの役割を担っています。

 多くは月1回程度の開催で、子どもの貧困対策には決して十分とは言えません。それでも、子どもたちが、子どもに寄り添うとする大人に出会える場として貴重であり、何かやりたい大人たちの地域の交流拠点としても重要であると考えます。

 三鷹市内でも、現在7か所において子ども食堂が開かれていると聞きます。しかし、せっかく活動を開始した団体が、この春に休止したということです。理由は開催場所の問題だったと聞きました。

ア 子ども食堂を公の施設で開催することについて

 子ども食堂を新たに始めたいと、活動を始めようとする場合も、定期的に開催できる場の確保が課題だと聞きます。

Q9 現在、三鷹市内で子ども食堂は、どのような場所において実施されていると把握しているでしょうか。

Q10 コミュニティセンター、地区公会堂など公的な施設で子ども食堂を開催する場合の課題はどのようなものかを把握しているでしょうか。

イ 地区公会堂を、地域の居場所・食堂として活用することについて

 近年は、子ども食堂のみならず、大人食堂の取り組みも散見されます。中高生らユース世代が集う場として、高齢者との交流の場として、孤立している人々の居場所として、食堂はわかりやすく、出かけやすい場であると考えます。

 しかし、地区公会堂はその貸し出し手続きが容易ではなく、またいつ空いているかの情報も得にくいのが現状です。

Q11 食事をベースにした居場所づくりを、地区公会堂など公的施設で定期的に活用することについての課題と、その課題解決への方向性をお伺いします。

Q12 食事をベースにした居場所づくり支援のための施策展開について、市長の見解をお伺いします。

 大きな項目3番目は、東京外環道工事について。2016年12月から連続11回目の質問です。

(3)  東京外郭環状道路整備事業の安全性確保について

ア シールドマシンの安全性について

 昨年12月、広島高速5号線の外径13.7mの泥水式シールドマシンが、掘削開始3か月後に破損し、5か月間の中断を余儀なくされました。地質が予測と異なったことと、カーブするための操作などが複合的に作用したと推測されています。

 三鷹市域の地盤は、ミルフィーユのように様々な地層が折り重なり、角度をもっているため予測がつかないと言われています。また、中央ジャンクションの北側、南側ともにカーブを描いている部分があります。

Q13 三鷹市に向かってきている東名ジャンクションから掘削を開始した2台のシールドマシンは現在どこにいて、どのくらいの速度で進んでいるのでしょうか。

Q14 シールドマシンは三鷹市域にいつ到達する見込みかを把握しているでしょうか。

Q15 三鷹市域に入る前に、改めて三鷹市においてシールドマシンの安全性について、様々な異変が発生していることについて、事業者に説明会の開催を要求してきました。三鷹市も要求するとしていましたが、事業者の回答はあったのでしょうか。

イ 換気所による大気汚染対策について

 現在、中央ジャンクション南側において換気所設置のための開削工事が行われています。

Q16 開削部分の大きさと深さはそれぞれ何メートルでしょうか。

Q17 中央ジャンクションで北行きトンネル、南行きトンネルそれぞれに1か所ずつ設置される換気所は、それぞれトンネル内の何キロ範囲の排気ガスを集めて排気するのでしょうか。

Q18 窒素酸化物やSPMの除塵装置を設置するとされているが、具体的な設備についての説明はあったのでしょうか。

Q19 トンネル出入り口から排気ガスの漏出を防ぐため、ジェットファンをトンネル内部に向けて設置するとされていますが、騒音・振動・低周波被害対策について、どのような対策をとる予定かの説明はあったのでしょうか。

Q20 トンネルからの排気ガス対策について、三鷹市民への具体的な説明会開催の予定はあるのでしょうか。

以上で壇上での質問を終わります。自席での再質問を留保します。よろしくお願いいたします。

★一般質問に対する答弁や再質問は、録画をご覧ください。
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