2019年第1回定例会一般質問登壇原稿

2019年2月25日本会議3日目に行った野村羊子の一般質問、登壇原稿をアップします。

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おはようございます。野村羊子です。
今回のわたしの一般質問は、
1 持続可能な未来を開くまちづくりについて です。
今、世界は、持続可能な開発を目標に歩みを進めています。競争至上主義の拡大再生産・大量消費では、地球が持たないだろうという危惧からです。この取り組みは、私たちの足下の地域社会からも始めなければならないと考えます。
そこで、大きな項目
(1)は、男女平等参画(ジェンダー平等)社会への施策推進について、です。
女性や子どもたちの人権が守られ、その能力を発揮できるようにすることにより、様々な課題解決につながり、持続可能な未来が開けると考える、からです。しかし、昨年は、セクハラ被害告発に伴う#MeeToo運動、医科系大学での女性受験生差別、政治分野における候補者男女均等法施行、性的マイノリティのパートナーシップ制度請願運動等々、ジェンダー平等に関わる様々な課題が浮き彫りになりました。
これらの社会の動きの中で、三鷹市の現状と課題、課題解決に向けた姿勢についてお伺いします。

ア 三鷹市のジェンダー平等推進への率先行動について
質問1 市の職員における、管理職の女性比率、職員全体と、正規非正規別の女性比率、採用試験受験者と採用者の女性比率の数値はいくつでしょうか。
質問2 市の職員における、女性の育児休業取得率と日数、男性の育児休業取得率と取得日数の数値はいくつでしょうか。
質問3 市民会議・審議会等の委員の女性比率の数値はいくつでしょうか。
質問4 市の職員における同性パートナーに対する福利厚生等、市ができる施策を実施しているでしょうか。
質問5 市のジェンダー平等推進への率先行動の現状について、どのように評価しているか、市長の見解をお伺いします。

イ 「政治分野における男女共同参画の推進に関する法律」(候補者男女均等法)について
昨年5月に交付・施行された候補者男女均等法は、地方公共団体にも、実態の調査及び情報収集、啓発活動、環境整備、人材の育成等の必要な施策を策定・実施するよう努めるものとされました。
一方で、議会におけるセクハラや保育の確保等についての課題も浮き彫りになってきています。
質問6 市において、候補者男女均等法の求める施策の何を実施し、または予定しているか、お伺いします。
質問7 議員の女性候補者そのものが少ない現状と、今後候補者を男女均等にしていくために市がなすべき施策について、市長の見解をお伺いします。

ウ 学校現場における男女平等推進について
質問8 三鷹市は、男女平等参画の視点に立った男女混合名簿を推進しています。男女が別々に行動する保健体育や身体測定等の場合は男女別名簿を使用しているとの答弁が以前もありましたが、そうではなく、全体で動く場合も男子先名簿を使用していないか、実態把握の上、実質的に全ての小中学校で男女混合名簿が使用されているのかをお伺いします。
質問9 中学校の制服において、スカートとズボンのどちらも選べるようにする動きが都内の自治体でも広がっています。どちらか一方ではなくて、その日の天候や気分に応じてどちらでも着用できる環境を整えるべきです。教育長の見解をお伺いします。

エ DV、虐待、性暴力への対応について
小学生の虐待死という痛ましい事件が報道され、行政機関の対応が取りざたされています。母親も共犯者として逮捕されましたが、この事件は、母親へのDVの結果起きた事件であり、早期のDV対応を問うべきだとする意見が、被害者支援の専門家の間ではもっぱらです。母親を長期にわたるDV被害者として対応し、支援する中で初めてこの事件の真相は見えて来るのだろうと思います。
質問10 虐待の背後にあるDV被害の実態把握について、市ではどのような体制で対応するのかについてお伺います。
質問11 様々な行政機関との連携が課題とされています。特に教育現場と福祉との連携において、子どもと女性を守ることを最優先にした取組みができる体制になっているのでしょうか。教育長に現状の検証と今後の対策をお伺いします。
質問12 DVと虐待という複合的な被害の中で生きる被害者を支援する体制構築について、市長の見解をお伺いします。

次に、大きな項目
(2)   「エシカル消費」と「フェアトレードタウン」について、お伺いします。
「エシカル(倫理的)消費」とは、人権や環境に配慮した消費行動により持続可能な未来を開こうとするもの。「フェアトレード」は公正な取引により、生産者を守り、地域を支えることで、世界の全ての国において持続可能な社会にしていこうとするものです。
モノがあふれる現代社会において、私たちは何を買うのが「賢い」のか、立ち止まって考える必要があります。誰がどこで、どんな材料で、どんな労働条件の元に作っているものなのか。「モノの価値、ヒトの価値」を考え、その持続可能性と倫理性に意識を向けることが重要です。日常の買い物から未来につながる消費行動への環境整備が、自治体にも求められています。

ア 「エシカル消費」の現状と促進について
質問13 「エシカル消費」の一般的な認知度をどのように把握しているでしょうか。
質問14 「エシカル消費」の認知度を上げ、行動につなげるための施策を実施しているでしょうか。
質問15 市と関連団体等の物品購入に際し、「エシカル消費」を選定基準に加えることについての市長の見解をお伺いします。

イ 「フェアトレードタウン」宣言について
まちぐるみで「フェアトレード」推進に取り組む「フェアトレードタウン運動」が進められ、世界30カ国2000都市以上で宣言されています。日本では熊本、名古屋、逗子、浜松各市が宣言し、札幌市をはじめとした幾つもの自治体が取組みを進めています。三鷹市でも、未来を開くまちおこしとして、「フェアトレードタウン運動」に取り組むことを提案します。
質問16 「フェアトレード」の認知度の現状を把握しているでしょうか。
質問17 「フェアトレード」の認知度を上げる施策、及び「フェアトレード」商品購入促進につながる施策を実施しているでしょうか。
質問18 民間と協力して「フェアトレードタウン」宣言に取り組むことについての、市長の見解をお伺いします。

最後に大きな項目
(3)   東京外郭環状道路工事における被害影響の軽減について、お伺いします。
三鷹市内で大きな工事が始まって以来、連続して10回目となる外環工事についての質問です。

ア 大深度シールドマシンにおける異変発生について
東名ジャンクション工事現場で、5月中旬から7月中旬まで酸素濃度1.5~6.4%の致死レベルの酸欠ガスと地下水噴出事故を起こし、6月29日に停止していたシールドマシンは、8月30日に予告無しに掘削を再開し、今年2月4日に工事ヤードを出て、現在民地・住宅の真下を掘削中です。
質問19 シールドマシンの現在地は、「外環プロジェクト」のサイトに表示していると事業者は言いますが、その画面には日付表示がなく、ポイントも大きく不十分なものです。市には正確な位置情報の連絡があるのでしょうか。
質問20 工事ヤード外の民間地を掘り進む本格掘進に入る際、説明会は世田谷区を対象にして行われただけです。三鷹市域に入る前に三鷹市を対象とした説明会の開催はあるのでしょうか。
質問21 シールドマシンの進捗状況に合わせて、周囲にチラシをまくと事業者はしていますが、それだけで、周囲への周知説明が十分だと市は考えているのでしょうか。
質問22 今回の酸欠ガス及び地下水噴出事故は、人工的なパイプが地中に埋まっていたためという説明がされています。水道が引かれる前は、各住宅に井戸があった地域であるため、事業者は改めて住民からの情報提供を求めています。三鷹市においても、住宅内に井戸があった状況は同じだと思いますが、過去に井戸があった場所等について、市が持つ情報はあるのでしょうか。その情報の提供を事業者に求められたのでしょうか。
質問23 東名ジャンクション工事現場の地域では、工事ヤード以外でも地下水噴出や、野川の川底の異変等が発生しているそうです。地層が複雑な三鷹市域において、家屋調査範囲以外にも何らかの異変が発生する可能性があると考えるのが妥当です。広範囲での異変発生についての注意喚起等の周知について、事業者への要請は行っているのでしょうか。

イ 中央ジャンクション地中拡幅部の入札について
質問24 ジャンクション北側の地中拡幅部2ヶ所について、談合疑惑で一旦取り下げた入札公告を、事業者は昨年秋に実施しました。今後の日程等について、事業者からどのような説明があったのでしょうか。
質問25 本線シールドトンネル、地中拡幅部と、ランプシールドトンネルの工事日程について、どのような見通しを持っているのかについてお伺いします。

以上で壇上での質問を終わります。自席での再質問を留保いたします。よろしくお願いします。