2019.3.1本会議 議案第1号 三鷹市児童遊園条例の一部を改正する条例 質疑・討論原稿

3/1の本会議において、即決となった議案について、質疑討論をしました。原稿を掲載しますが、読み上げ時には変更している場合があります。3ヶ月後に正式な議事録がでますので、改めて議会報告のページにアップする予定です。

★議案第1号 三鷹市児童遊園条例の一部を改正する条例

この議案は、北野あすなろ児童遊園を廃止するものです。借地であったものが、所有者のご事情により返還せざるを得なくなったためと、提案理由の説明がありました。
北野あすなろ児童遊園は、1223平方メートル、77%が1000平方メートルという市内の公園の中では面積が広く、開設からほぼ40年間経った今では、すっかり地元に定着し親しまれてきた公園だといえます。
質問1 市が用地を直接取得することは考えられなかったのでしょうか。
質問2 この公園の利用者たちが替わりに利用できる公園は近くにあるのでしょうか。
質問3 既に現地には立て看板を立て、利用者への周知をはじめていると聞きますが、立看板以外の広報は何かするのでしょうか。また、公園廃止についての利用者や地域の方からは、どのような反応はあるのでしょうか。
質問4 北野あすなろ公園は雑木林公園という特徴があります。東京外郭環状道路中央ジャンクション工事現場に程近い場所にあり、工事によって屋敷林などが消滅してきている地域の中で、生物多様性を保全し、自然とのふれあう機会を確保する貴重な雑木林だったと思います。雑木林公園の価値をどのように評価し、今回の喪失にどのように対応しようとしているのでしょうか。

再質問
1 以前は、このような突発的な事案には、土地開発公社が用地を購入し、その後補助金を活用し、市が買い戻しを行ってきたが、今はその手法が使えません。しかし、市の公園のうち20%程度が借地です。今後もこのような事案が発生する可能性があるのでしょうか。
2 市は、昨年5月に「公園・緑地の適切な活用に向けた指針」を策定しましたが、今後の公園整備、公園用地の確保についての考え方を確認します。

討論
本議案は、借地公園を所有者の事情により用地を返還し、廃止するものです。貴重な雑木林を含む公園、児童遊園としては面積が広く、また長く親しまれてきた公園が失われるのは大変残念です。長期的な視点に立って優先度をつけて対応を計画的に進めるとのことですが、緑豊かな樹木の持つ生物多様性保全力をしっかりと評価し適切に維持していただきたいという意見を添え、今回の事情を勘案し、やむなく賛成とします。

答弁等のやり取りは以下の録画をご覧ください。
http://www.gikai.city.mitaka.tokyo.jp/live/delivery/mitaka-city_20190301_0020_point.asx