議案第4号 三鷹市組織条例の一部を改正する条例 反対討論
この議案は、都市再生部を創設し、都市整備部からまちづくり推進課を移行させ、企画部都市再生推進本部事務局と企画経営課都市再生担当を再開発課として再編するものである。市長は、最重点課題として駅前再開発など、地域別のプロジェクトに取り組むため、組織を切り分け、目的を明確にし、機動力を高めるなどと説明、答弁した。
しかし、市民にとっては唐突であり、似たような名称は混乱をきたす。市民や職員からの機運が醸成しないうちに、新たな部を立ち上げるのは時期尚早である。
また当初から、兼務・兼職を前提とした人事配置を検討したとの答弁があった。実際の職員配置の具体的な数字や兼務・兼職などは明らかにされなかった。予てから職員の兼務・兼職発令は問題であると議会内外から指摘されていることであり、職員を純増しなければ、過重労働になるのは目に見えている。
実際にシミュレーションされていなければ、議案提案などできないはずである。情報開示が不十分であると言わざるを得ない。
その上、議案参考資料によれば、今まで、まちづくり推進課内にあった外環担当がなくなり、「北野の里(仮称)」整備担当とするのは問題である。国家的プロジェクトの名称は東京外郭環状道路整備事業である。ジャンクション上の北野の里(仮称)整備にしても、ジャンクション周辺の都市計画道路整備事業にしても、外環道路事業の一部である。本線トンネルが、来年にも三鷹市域に到達しようとしているこの時期に、「外環」の名称をなくすことは、事業を矮小化させ、外環本線上に暮らす住民を無視することであり、認められない。
加えて、この4月から平和・女性・国際化推進係が、市民と接触できないような場所に移動配置されたのは問題である。女性センター設置要望に対し、女性交流室があるからと答弁し、資料を配架するだけでは情報提供機能として不十分であるとの声に従い、当時の担当課にカウンターを設置して、市民への情報提供機能を付加したものである。先般、議場棟への移動に伴い、資料は廊下に出されたが、担当課に問い合わせようと思えばまだ可能となる配置であった。今回のように、資料だけ廊下に置かれている状況では、市民が求めた情報提供機能を全く果たしていない。この事態は是正されるべきである。
以上の理由から、本義案に反対する。