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チラシポスティング訴訟 全面勝訴 !報告集会
この裁判は、市議会議員の政治団体「野村羊子といっしょにつくる三鷹の会」のニュースが、自宅ポストに投函されたことにより精神的苦痛を被ったとして、2019年1月にその政治団体が住民に訴えられた民事訴訟です。
ポスティングは、立川や葛飾事件の判決が出た際に「住居侵入」とのみ報じられた結果、「チラシお断り」の意思表示がある場合、集合住宅のエントランスに立入り、集合ポストへの投函は違法行為のように捉えられています。
しかし、今回の一審判決は、「チラシお断り」でも、エントランスへの立入りは違法ではない。チラシ1 枚の投函は、受忍限度内で不法行為ではない。という画期的な判決でした。それが最高裁特別上告棄却により確定しました。
2019年7月17日の武蔵野簡易裁判所一審判決は、「関係者立ち入り禁止」の表示があったとしても、チラシを配布する目的で集合住宅のエントランスホールに立ち入ることは不法行為にあたらず、「チラシお断り」の意思表示がされていても、ポストにチラシを1 枚投函することは慰謝料請求に当たらないと原告の訴えを棄却する判決でした。
2020年2月27日の東京地方裁判所控訴審の判決では、一審判決を認め、改めて、「管理組合の意向及び控訴人の意思に反する行為」であっても玄関部分に立ち入ることは「直ちに違法」とは言えず、紙1 枚の活動報告の投函は社会通念上受忍限度を超えるものではないとして、控訴を棄却しました。
2020年9月23日、東京高等裁判所上告審は「原判決は正当」として棄却。2021年1月22日、最高裁判所特別上告も「特別上告の事由に該当しない」と棄却、一審請求棄却判決が確定されました。
★オンライン報告集会の資料をPDFファイルでダウンロードできます。
⇒2010223チラシポスティング勝訴報告集会案内 pdf(312kb)
⇒20210123チラシ訴訟プレスリリース pdf(280kb)
⇒武内弁護士三鷹チラシポスティング訴訟勝訴報告会レジュメ pdf(147kb)
★三鷹チラシポスティング訴訟勝訴報告会(動画)
オンライン報告集会-1(動画)
オンライン報告集会-2(動画)
オンライン報告集会-意見交換(動画)
チラシポスティング訴訟の経緯
◆2018年11月20日「野村羊子といっしょにつくる三鷹の会ニュースno115」発行。12月末にかけて三鷹市内に8万枚を、ボランティア40人によってポスティングを行う。
◆11月29日付け、住居侵入による「犯罪者の氏名開示要求」の内容証明が住民から届く。拒否する旨の回答を送付。その後数回にわたり、内容証明でのやりとり。
◆2019年1月18日付け武蔵野簡易裁判所に損害賠償請求10万円の訴訟が住民によって提起される。
◆7月17日 原告の請求を棄却する旨の判決(内山理裁判官)。
◆7月25日 原告は東京地方裁判所に控訴。
◆2020 年2月27日 控訴棄却判決(金沢秀樹裁判長)
◆2020年9月23日 東京高等裁判所上告審棄却判決(野山宏裁判長)
◆2021年1月22日 最高裁判所第二小法廷特別上告棄却(菅野博之裁判長)